今日は1836年創業オランダ老舗
マーストリヒト窯 Petrus Regoutの
蓋付の盛り付け深皿を紹介します。
Regout家はマーストリヒトで
17世紀から陶器とガラスを扱う商人一家で
1836年に陶器工場を創業しました。
トランスファーのシリーズを
数多く製造してきた窯元ですが、
今回紹介するのは無地のもので
そのレリーフが美しいことから
オランダでもコレクターが多くいる
人気の高いシリーズです。
以前からずっと気になっていた
マーストリヒト窯。
日本ではそれほど知名度が高くないのですが
知る人ぞ知る窯元で
最近私は改めてこのシリーズに魅了されているので
紹介することにしました。
古手の陶肌にうっすらと青い釉薬が
とろ~んと掛かっています。
経年による柔らかい雰囲気が
十分に楽しめる一品で
思わず溜息がこぼれます。^^
今回紹介するのはフランスの窯元では
見かけない蓋付の深皿です。
(レギュミエより深さが浅いです)
このタイプの食器を持たれている方は少なく
器好きさんには堪らないかもしれませんね。^^
個人的にはスーピエールやレギュミエと同じく
テーブルで蓋を開けるときの
ドキドキ感が好きです。^^
蓋とハンドルにアンティチョークのモチーフの
美しいレリーフが施されています。
刻印はPetrus Regoutで
先日紹介したコンポティエと同じく
一番古いの天使のもので
本体と蓋の両方にあります。
買い付けで刻印を確認するときに
この天使のマークが現れると
思わずニッコリしてしまいます。^^
(可愛い天使なのと、
古い時代のものであることの
太鼓判になっているので)
この刻印は1836年~1880年まで
使われましたが
この深皿は1875年に
製造されたものだということが
分かっています。
天使の刻印左下に「7」と
「5」を示すマークがあるので
75年製作となります。
お料理好きさん、器好きさんの元へ嫁がれ
どんどん本領を発揮してもらいたいと
切に願う器です。
この1875年 マーストリヒト窯
Petrus Regout レリーフ 蓋付盛り付け深皿を
Petrus Regout レリーフ 蓋付盛り付け深皿を
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