16.1.12

オランダの垣根事情

うちの垣根の種類について質問を頂いたので地味な話題ですが(笑)
オランダの垣根事情について投稿します。

オランダには家や庭に規制がいくつかあります。
街の景観を重視するからかもしれませんが、例えば個人が好きなように好きな色の家を
建てていいと言うわけではありません。
垣根も同じです。家を建てる時、基本的にその地区の垣根が全て揃うように
同じ種類の垣根が使われます。
また日本のようにコンクリートなどの植物以外の壁でフロントガーデン側を囲うことも
禁止されています。植物の垣根であってもその高さが2メートルを越えてもいけません。


↑これはうちのフロントガーデンの垣根です。
品種はヨーロッパイチイ(学名Taxus boccata)。


常緑で成長が遅いので年1~2度の剪定と手入れが簡単です。
私の家の通りの垣根はすべてこの品種です。
市が決めて植えてくれているものなので剪定も市がしてくれます。
高さ60cmほどに揃えて剪定してくれていますが、私はこの垣根をもうすこし
高くしたいので剪定にやってくると、トップは剪定しないでと頼んでいます。


↑これはお隣さんとのお庭の境目になる垣根です。
品種はヨーロッパブナ(学名Fagus sylvatica)。
ここは公道との境になるわけではないので品種も個人で自由に決めてよいものです。
剪定ももちろん自分たちでします。
ヨーロッパイチイより成長が早いので年に3度ほど剪定しています。
常緑ではありませんが、冬も枯れた葉がずっと残ります。
時速100kmのような風がきつい日があっても葉が全部落ちることがないが面白いです。
新芽が芽吹く頃に枯れた葉が落ち、新旧交代になります。

その他オランダでよく見られる垣根の品種は、
セイヨウツゲ(学名Buxus sempervirens)、コニファー類などです。