私の住む街から近いところにオランダではとても有名なお庭があります。
恐らく日本の皆さんにはあまり知られていないところです。
私が住む街から近い、つまり田舎(笑)なので。
Tuin van Mien Ruys ミーン・ラウス ガーデンです。
(オランダ政府観光局のウェブサイトではミーン・ライスとなっていますが、
オランダ語ではラウスの発音になります。)
画像は去年9月末のヴァカンスの時に出かけたときの様子です。
オランダにもPiet Oudolf(ピート・オウドルフ)さんのように
国際的に有名なガーデンデザイナーがいますが、
ピートさんが最初に影響を受けたのはこのミーン・ラウスさんなのです。
ミーン・ラウスさんは1904年生まれ。
ご両親が宿根草のナーセリーを経営され、ガーデンデザインを担当されました。
当時オランダにガーデンデザインの学校がなかったため、ドイツへ留学。
その後イギリスでインターシップを経験され、
(ミーンさんのお父様がガートルード・ジーキルのご友人)
1925年実家のナーセリーにモデルガーデンを作られました。
庭に枕木を使ったのはミーンさんが初めてなので、
「枕木のミーン」と呼ばれたそうです。(日本語にするとちょっと怖い。笑)
オランダでは1970年代枕木を使ったお庭が流行りました。今でも時々見かけます。
25のモデルガーデンがありますが、画像は私が一番好きで
植栽がとても勉強になったモデルガーデンです。
ミーン・ラウスさんがモデルガーデンを作られたとき、選択しなければならなかったこと、
酸性土壌を改良するか、風土にあっているけれども限られた植栽を選ぶか。
後者を選び、環境にあった植物を選んで植えることは
ミーンさんの庭作りの重要なルールとなりました。
ミーンさん(1904-1999)が活動されていた当時、
自然な植栽をするガーデンデザイナーはいなかったと言われています。
今年はこのミーン・ラウスさんの影響を受けたPiet Oudolfさんのプライベートガーデンを
見学に行こうと思っています。
こちらもうちからは1時間以内で行けるところにあり、
田舎に住んでいてラッキーだったかな~。