前回 画像だけですが紹介した
ジャックマール・アンドレ美術館から徒歩圏内に
ニシム・ドゥ・カモンド美術館があります。
ジャックマール・アンドレ美術館は
ガイドブックにも紹介されていて有名ですが
ニシム・ドゥ・カモンド美術館は
それほど知名度がないものの
私的にはこちらがおススメの美術館です。
パリの銀行家、モイス・ドゥ・カモンド伯爵の個人邸宅です。
モイス・ドゥ・カモンド伯爵は
コンスタンチノープル出身のユダヤ系貴族。
パリが最も美しかったと言われている
ベルエポック時代に建てられた邸宅です。
モイス・ドゥ・カモンド伯爵は
コンスタンチノープル出身のユダヤ系貴族。
パリが最も美しかったと言われている
ベルエポック時代に建てられた邸宅です。
カモンド伯爵夫婦が住んでいた頃の
調度品がそのまま残っていて
パリの上流階級の生活ぶりが伺えます。
カモンド伯爵は美術の収集家としても知られており
18世紀を中心としたフランス美術品を
数多く所有していました。
当時パリでは、ヨーロッパ中の美術品が
売買される街として栄えており
夫婦は元貴族の所有品であった
数々の調度品や家具を
買い集めていきました。
↑ この椅子の背もたれとクッションは、取り外しが可能なように作られていて
季節に合わせたファブリックに取り換えられたのだとか。
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ところが、最愛の息子
ニシム・ドゥ・カモンドが
第一次世界大戦で戦死。
モイーズ・ド・カモンド氏は屋敷に
息子の名前を付け、
美術館として公開するよう
遺言を残しました。
邸宅を保存して資料にするため、
彼の死後膨大なコレクションが
競売にかけられるのを防ぐため、
収集した美術品と邸宅を、
美術協会とフランス国家に寄付し、
1936年に館はカモンドの遺言通り
美術館として一般公開されました。
ドイツやフランスの
食器がずらり。
実はニシム・ドゥ・カモンドには妹がいたのですが
この屋敷を継ぐことはありませんでした。
妹ベアトリスは第二次世界大戦中、